DIARY(日々の感嘆とため息)

ソファ

日々のことを全然書いていない。
snsで忘れぬうちに、と書いてしまうからもあるけれど。
これを書こう、と思っていたことを全然書かないでずいぶん過ごしてしまった。

昔一人暮らしの頃に初めてソファを買った。
旅館の跡継ぎでダンサーの友人は「なっちゃんソファって何か知ってる?座ってゆっくりするためのもんやで。」と苦笑。
私は「そうそう。せっかく買ったのに全然座ってないわー」と
すっかり見透かされていた。
それからもう10年以上経ち、ほとんど使ってなかった安物のソファは我が家で愛用されまだ同じ家にある。
家族が増えて家をリノベし、明るく広くなったキッチンをこのソファに座って眺める景色が私はこの家で一番好きかも、と
今朝久々に読んでいなかった雑誌を最後まで見たあとにふと感じて携帯で写真を撮った。
ソファに座る時間は以前よりは少し増えたけれど、
それは何か資料に目を通しつつとか、こどもの爪を切るとか、こどもの歯を磨くとか、繕い物をするとか、、の作業をしながらも
せっかくならその間だけでも足マッサージ機を使って自分を労ろうというタイミングに座ることが多い。
相変わらず、ほとんどゆっくりできない機忙しい性分の自分と
いつの間にかワンコや子たちに過剰に愛用されすっかり年季の入ったソファ。

関係は深くなったような遠くなったような
それでもこのソファからの眺めは
大好きな家具と暮らしの道具とお気に入りの壁と借景のお庭のおかげで
わたしにとって素晴らしいものに変化した。

いつかここを引っ越すとき
思い出す風景の大切な一枚になる気がする。という予感。
こういうときに写真を撮りたくなるのだなと思った。

ここにも書き記せてよかった。
すべてのご縁に感謝します。